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ショートヘアーソマリにご注意!


言葉が少し足らないですね。正確には「ショートヘアーソマリをソマリと言って譲る繁殖者に注意」です。
このホームページで警告を行った結果なのかどうかはわかりませんが、最近はショートヘアーソマリ絡みの問題は少なくなってきています。それでも注意は必要でしょう。

何事かと言いますと、ソマリと言ってショートヘアーソマリを売りつけている、もしくはアビシニアンと言ってショートヘアーソマリを売りつける。そういう人がいると言う事です。
どちらも繁殖者が「ショートヘアーソマリです。」と表明し、買う人が納得して買うのでしたら問題ないのです。猫として欠陥はありません。むしろ血縁が遠いので健康な子の可能性が高いでしょう。

本来ソマリは長毛種です。(ソマリの説明はSomali's introductionにあります。)その発生はアビシニアンから時々生まれる長毛の猫を固定したのがソマリです。その関係もあってCFAではソマリの種としての改善のためにアビシニアンとの交配を許可しています。しかし、どんなアビシニアンとでも交配していいという訳ではなく、ソマリの質の向上を目的とした交配に限定すべきです。
ところがそんな事はお構いなしにソマリとアビシニアンを交配して(意図した交配である無しに関わらず。)生まれた子猫をソマリといってペットショップでの市場価格の半額から1/3くらいの価格で売っているブリーダー(業者?)が存在しているようです。

ショートヘアーソマリはCFAでの血統登録は確かにソマリですが、被毛はアビシニアンと同じか、数ミリ長い程度です。それなのにソマリと言って、被毛の短いショートヘアーソマリを売っているのです。一般的にソマリが欲しい方にとって、毛の短いソマリはソマリとしての魅力を持たない猫です。猫としての存在を否定しているわけではありませんよ。血統的にはソマリなのです。ですからソマリとして譲っても何も問題は無いのですが、普通ソマリが欲しい人は、被毛が長いソマリが欲しいと言うだけの話です。

またこれとは逆のケースもあります。外観がアビシニアンとほぼ同じであることを良いことに、このショートヘアーソマリをアビシニアンと言って売っているケースもあります。私はこちらの方が問題だと思っています。

何人かの方からメールをいただいておりますが、一度飼い始めた子猫をソマリで無いからと言って返すわけにもいかず、そのまま飼い続けるケースが多いようです。ソマリと言われ、譲ってもらう場合は充分注意しましょう。

それと最大の問題があります。

CFAと同じようなアメリカの猫管理団体であるTICAでは毛が長ければソマリ、短ければアビシニアンのように変更になったようです。
スコティッシュのロングとショートの違いと同じような扱いに変更となったわけです。ですから、TICAの考え方で見ればロングヘア・アビシニアンとショートヘア・アビシニアンとなるわけです。
遺伝的特性で考えれば間違いでは無いし、ある意味合理的な考えかもしれませんが、長毛が欲しいのに「生まれてみないとどうなるかわからない」状態がさらに増えるという意味では困った事態です。
TICAの考え方で繁殖を行っているブリーダー(繁殖者)さんにしてみれば、この私の記事はまったく見当外れとなるわけです。

ですからソマリ(長毛アビシニアン)が欲しい場合はハッキリと、その事を伝えて譲ってもらうという事が必要でしょう。
ソマリを譲ってもらう場合でも、季節によっては被毛が短い場合もあります。また、被毛の長さは個体差がかなりありますので、両親猫を見せてもらいある程度予想をした上で譲ってもらうようにしたほうが良いでしょう。

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