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CFAが発行する血統書には両親の情報しか入っていませんが、系統図には3(5)代前までの情報が掲載されていると思います。先ほどまで書いてきましたように毛色の遺伝については理論的に解かっているのですが、実際にその子にどの毛色の遺伝子が含まれているか判断できない事があります。

ちなみにCFAの発行する血統番号(Registration Number)でカラーがわかります。系統図を見て代々のカラーを確かめてみましょう。

1380---Ruddy/Male
1381---Ruddy/Female
1382---Red/Male
1383---Red/Female
1384---Blue/Male
1385---Blue/Female
1386---Fawn/Male
1387---Fawn/Female
1398---AOV/Male
1399---AOV/Female

いまの説明である程度毛色の遺伝の仕方についてわかっていただけたかと思いますが、実はこれは正しい遺伝の説明にはなっていないのです。皆さんに理解してもらいやすいようにしてみただけです。もっと詳しく知りたい方、先の説明で基本的なことを理解された方は専門書をお読みください。(詳しいことは私もわからないのであまり突っ込まないでください。)

右表はソマリ(アビシニアン)のカラーに関する遺伝子の情報形態です。(ソマリとアビシニアンのカラーはまったく同じ遺伝形態をとります)

■ソマリの色に関する主要遺伝子

<野生型>
記号 名称 特徴
A アグーチ
アグーチ地のタビー。黄とオレンジのしま
B ブラック
黒い色素
C フルカラー
最多着色
D 濃色
濃色色素
i
ノーマルピグメンテーション
色素形成が完全


<突然変異体>
記号
名称
特徴
b ブラウン ダークブラウンの色素(チョコレート又はチェスナット)
bl ライトブラウン ブラウンの中間色(シナモン)の色素
d ダイリュート 色素が薄い(例えば黒がブルーに)
I 抑制遺伝子 被毛の一部の色素形成を抑制する
O オレンジ 全色素が黄またはオレンジに変化(伴性遺伝)
Ta アビシニアン アビシニアン紋

これらの遺伝子の組み合わせにより様々な色のソマリが誕生するわけですが、実際には存在していなくて理論上の場合もあるようです。

<アビシニアン(ソマリ)タビーの遺伝子型>

遺伝子型 表現型
A-B-C-D-iiTa- ふつう(ルディ)のソマリ※1
A-B-C-ddiiTa- ブルーソマリ※2
A-bbC-D-iiTa- チョコレート(チェスナット)ソマリ
A-bbC-ddiiTa- ライラック(ラベンダー)ソマリ
A-blblC-D-iiTa- 非伴性遺伝のレッド(シナモン、ソーレル)ソマリ※3
A-blblC-ddiiTa- 非伴性遺伝のクリーム(フォーン、ベージュ)ソマリ※4
C-D-iiO(O)Ta- 伴性遺伝の(純種の)レッドソマリ
C-ddiiO(O)Ta- 伴性遺伝の(純種の)クリームソマリ
A-B-C-D-I-Ta- シルバールディソマリ※5

※1:ルディ ※2:ブルー ※3:レッド ※4:フォーン
※5:他の色のシルバーソマリが出現することもあります。

CFAで公認されているルディ・レッド・ブルー・フォーンに関してのみですが、両親猫のカラーに対して生まれてくる子猫たちのカラーがどの様に生まれてくるかを一覧表にしましたので、参考にしてください。
SOMALI BREED COLOR CHECKER BOARD DIAGRAM

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